導入#
さあ、始めましょう!ここでは、SASの概要を説明します。ここでの目的は、アプリケーションの動作方法と構成を理解し、収集したデータを管理および分析するためのプログラムを書き始められるようになることです。
SASが実行を期待する、または必要とする重要な構文ルールに注目してください。
SASとは?#
SASは第4世代のプログラミング言語(4GL)です。Wikipediaによれば、第4世代のプログラミング言語とは「ビジネスソフトウェア開発など、特定の目的のために設計されたプログラミング言語」のことです。すべての4GLは、プログラミング作業を軽減し、ソフトウェア開発にかかる時間とコストを最小限に抑えるように設計されています。これはSASを学ぶメリットのひとつにすぎません!
つまり、SASシステムは、モジュール化されたソフトウェア製品の統合システムであり、次のことが可能です。
データの入力、取得、管理が簡単
スマートなレポートやきれいな図の作成
データの統計的・数学的分析
ビジネスに関する計画、予測、意思決定
プロジェクト管理、業務プロセス調査研究
プロセスの品質改善
新しいソフトウェアアプリケーションの開発
さらに、データウェアハウス、データマイニング、人的資源管理、意思決定支援、財務管理など、大規模な機能にもSASを使用できます。
もともと「SAS」は「Statistical Analysis System」(統計分析システム)の略でしたが、現在ではシステムが多機能化したため、SAS Instituteは略としての表記をやめ、単にソフトウェアの名前としています。
SASの利用方法#
SASを利用するには複数の方法があります。
大学・企業等、組織で用意されている方法
SAS OnDemand for Academics - これも無料ですが、SASクラウドサーバーで動作し、ブラウザ経由で動作します。アクセスを取得する方法の詳細は、SAS OnDemandをご覧ください。
「for Academics」となっていますが下記の記載があり、学習目的であれば誰でも利用可能です。
大学に所属していない方も、SAS OnDemand for Academics: Studioに無償でアクセスし、分析スキルを磨いていただけます。
利用するアプリケーション#
SASプログラムを実行するためのアプリケーションは複数あります。基盤となっているようなものとしては
Base SAS
SAS Studio
SAS Enterprise Guide
jupyter notebook(SASカーネル)
があります。2,3は1がベースとなっており、ウィンドウのレイアウトなど若干異なる部分はありますが、プログラムを実行する際の動作や出力に特に違いはありません。
基本的には組織で利用されているものを選べば問題ありませんが、特に指定がなければ最もシンプルな1かSAS OnDemandから利用可能な2がいいかと思います。
4.については、資料の作成などには非常に便利ですが、現在は変数ビューアがSASに対応ていしないため、慣れるまで利用は避けておくのがいいでしょう。